未知なるものへの疑いと恐れ、けれど歩き出す勇気と強さ、イーサン・チャンサー監督による『アマラ(AMARA)』
多くは物語らないけれど、けれどね、その重厚な近未来的世界観、そういうものがぼくは大好物である。
描かれていないものが、場合によってはすべてなこともある。
必ずしも近未来ではなくてもよいかな、レトロフューチャーでも、ファンタジーでも、あるいはパラレルワールドでもいい。もちろん現在でもいいさ。
よく思うのだけれど、想像や妄想の全貌をすべて表現するよりも、その一瞬、一端を詳細に表現するほうがけっこう難しいし、価値あるものではないのだろうか。
今回久しぶりに取り上げる短編を観て、そんなことを思った。
イーサン・チャンサー(Ethan Chancer)監督による『アマラ(AMARA)』である。
多くは語られていないので、多くを語ることは出来ない。
対話とは、本来そういうものである。
でもすっごくかっこいい映像世界には違いない。ちょっとデヴィッド・リンチを彷彿とさせる側面もあると、勝手に思っているけれど。
主演は、ロサンゼルスを拠点として活動する女優でありモデルの、アレクサンドラ・マシューズ(Alexandra Mathews)だそうです。
興味のある方は、ぜひどうぞ、途中に出てくる樹がいいよ、樹が。