ラブレター
昨日の夜のこと、ごめんなさい。
ただ土曜日にきみと過ごした一日のことで、おれはこれまでにないほど満たされていて、天にも昇る思いで、けれどその跳ね返りがあまりにも大きくて、精神はかなりタフなほうだと思うけれど、まともに物事が考えられるような状況ではなく、息ができないくらいに苦しく、心が張り裂けそうでした。
それをなんとか耐え忍んでいました。ただ一方では真摯にきみに向き合おうとして、冷静に話をしたつもりです。昨日の夜の出来事で、きみのことを嫌いになれれば 、どれだけか楽になるとは思うけれど、いまのおれの中はまだきみで満たされています。
おれは見知らぬ誰かに心を捧げて生きているわけではなく、だたひとりきみだけに心を捧げて生きてきました。だからきみにはおれのすべてをさらけ出したし、きみはそれを誰よりも知っているはずです。
きみは狂ってなんかいないし、おれも狂ってなんかいません。狂っていることに気が付いていない多くの人々よりも、よっぽどまともな人間です。
たくさんの言葉を一方的に押し付けることは、もうしません。ただ、返事をください、短くてもいいから。誰かや何かの外にあるきみの純粋な言葉を、ぼくに送ってください。
待っています。
どんな状況でも夢や希望を失わずに、光を信じて歩き続けること、それがおれの狂っていると言われる部分かもしれないけれど、それがなくなったら生きている意味なんてないでしょ?
愛するきみという光を求めて。
月白貉