ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

follow us in feedly

プルイット・テイラー・ヴィンス怪演、悪魔に取り憑かれた画家を描く『THE DEVIL'S CANDY』。

プルイット・テイラー・ヴィンス(Pruitt Taylor Vince)という俳優が、ぼくはとても好きである。

 

主に個性あふれる脇役として活躍する彼の出演作は多く、『エンゼル・ハート』(Angel Heart)、『レッドブル』(Red Heat)、『ミシシッピー・バーニング』(Mississippi Burning)、『ワイルド・アット・ハート』(Wild at Heart)、『ジェイコブズ・ラダー』(Jacob's Ladder)、『エンド・オブ・バイオレンス 』(The End of Violence)、『ザ・セル 』(The Cell)、『アイデンティティー』(Identity)、『コンスタンティン』(Constantine)などなど、ちょっと挙げただけでもなかなかの名作ばかり。

 

ちなみにジム・ジャームッシュの『ダウン・バイ・ロー』(Down by Law)で念願の映画デビューを果たしたが、出演したシーンはカットされてしまったというキュートなエピソードがあるらしい。

 

また彼は眼球振盪(がんきゅうしんとう)という、自分の意思とは関係なく眼球が動いてしまう病を患っており、演技中でも必ず目がカタカタと動いている。本人がそれについてどう思っているかは定かではないが、ぼくとしてはそこが彼の魅力のひとつだと思っている。

 

さて、今回はそんな彼の出演最新作を取り上げたいと思う。

 

ショーン・バーン(Sean Byrne)監督による『The Devil's Candy』である。

 

The Devil's Candy

image source : The Devil's Candy

 

物語は、イーサン・エンブリー(Ethan Embry)演じる主人公、画家を生業とするジェシー・ヘルマンが、テキサス州で手に入れた夢のマイホームで家族とともに生活をはじめるのだが、その家には悪魔的なものが潜んでいたらしく、彼自身がそれに取り憑かれてしまうという話のようである。

 

そして本作品で注目のプルイット・テイラー・ヴィンスは、レイ・スマイリーという怪しげな人物を演じている。

 

The Devil's Candy

image source : The Devil's Candy Official Trailer

 

作品によっては本当に一瞬だけという出演もある彼だが、今回は主役と言っても過言ではない活躍ぶりのようである。その予告編が公開されているので、プルイット・テイラー・ヴィンスに目がない方は必見だよ。

 

 

 

 

END OF VIOLENCE

END OF VIOLENCE

 

 

映画人工妊娠中絶をテーマに扱ったホラー映画『BLESSED ARE THE CHILDREN』、それは一体誰の復讐なのか。

ミュージックビデオ狂気のサーカス逆再生、LENINGRADのミュージック・ビデオ『KOLSHIK』。

映画地下道にある異界の入口を描いた『ПЕРЕХОД - THE CROSSING』、新宿にもこんな場所があるかもしれない。

映画カニバルでディストピアなラブストーリー、アナ・リリー・アミールポアー監督の『THE BAD BATCH』。

映画これが解剖学的に正しい『スパイダーマン』、だって蜘蛛だもの。

映画ゾンビがストリップ劇場で大暴れ、セヴェ・シェレンツ監督の“ストリップ・オブ・ザ・デッド”な『PEELERS』。

映画クリストファー・ロイド出演の超常現象ホラー『THE SOUND』、幽霊目撃の秘密は“音”にあるらしいよ。

 

 

月白貉