プルイット・テイラー・ヴィンス怪演、悪魔に取り憑かれた画家を描く『THE DEVIL'S CANDY』。
プルイット・テイラー・ヴィンス(Pruitt Taylor Vince)という俳優が、ぼくはとても好きである。
主に個性あふれる脇役として活躍する彼の出演作は多く、『エンゼル・ハート』(Angel Heart)、『レッドブル』(Red Heat)、『ミシシッピー・バーニング』(Mississippi Burning)、『ワイルド・アット・ハート』(Wild at Heart)、『ジェイコブズ・ラダー』(Jacob's Ladder)、『エンド・オブ・バイオレンス 』(The End of Violence)、『ザ・セル 』(The Cell)、『アイデンティティー』(Identity)、『コンスタンティン』(Constantine)などなど、ちょっと挙げただけでもなかなかの名作ばかり。
ちなみにジム・ジャームッシュの『ダウン・バイ・ロー』(Down by Law)で念願の映画デビューを果たしたが、出演したシーンはカットされてしまったというキュートなエピソードがあるらしい。
また彼は眼球振盪(がんきゅうしんとう)という、自分の意思とは関係なく眼球が動いてしまう病を患っており、演技中でも必ず目がカタカタと動いている。本人がそれについてどう思っているかは定かではないが、ぼくとしてはそこが彼の魅力のひとつだと思っている。
さて、今回はそんな彼の出演最新作を取り上げたいと思う。
ショーン・バーン(Sean Byrne)監督による『The Devil's Candy』である。
image source : The Devil's Candy
物語は、イーサン・エンブリー(Ethan Embry)演じる主人公、画家を生業とするジェシー・ヘルマンが、テキサス州で手に入れた夢のマイホームで家族とともに生活をはじめるのだが、その家には悪魔的なものが潜んでいたらしく、彼自身がそれに取り憑かれてしまうという話のようである。
そして本作品で注目のプルイット・テイラー・ヴィンスは、レイ・スマイリーという怪しげな人物を演じている。
image source : The Devil's Candy Official Trailer
作品によっては本当に一瞬だけという出演もある彼だが、今回は主役と言っても過言ではない活躍ぶりのようである。その予告編が公開されているので、プルイット・テイラー・ヴィンスに目がない方は必見だよ。
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月白貉