ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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有害植物ばりにゾンビがウヨウヨ湧く、マーク・ニュートン監督『アタック・オブ・ザ・ザウザン・フライド・ゾンビーズ(原題:Attack of the Southern Fried Zombies)』

先週末、自宅にある映画のDVDを整理しようと思い立ち、一部ホコリにまみれていたケースをきれいに拭き、せっかくなので独断と偏見の勝手なジャンルごとに分類して並べなおしてみた。以前整理した際にもジャンル分類で並べなおしたのだが、だいたい一年くらい経つともう、カオスたる状態になってしまう。

 

さて、ここ数年は物欲が一気に減退したため、新たに映画のDVDを購入することはグンと減りはしたのだが、現在おそらく300本くらいのDVDを所有している。その中でも特にSFとホラーが圧倒的に多い気がする。そして今回の整理の際に判明したことだが、約300本の映画の中にゾンビ映画が12本ほど含まれている。つまりぼくの所有している映画DVDの約4パーセントがゾンビ映画だということになる。

 

これが日本の一般家庭におけるゾンビ映画ソフト所有の割合に比べて多いのか少ないのかは定かではない。

 

ちなみにヴァンパイア映画は9本で、悪魔映画は5本だった。そして、そういったホラー細分化ジャンルより圧倒的に多かったのが、ジャッキー・チェン主演の映画だという意外な事実も判明した。

 

これは自分が潜在的に持つ趣味嗜好の現れであり、ぼくはジャッキー・チェン愛好家であることがわかる。

 

というわけで、話がジャッキー街道に逸れる前に、その一歩手前、今回は最新ゾンビ映画の話題を取り上げてみたい。

 

マーク・ニュートン(Mark Newton)監督による『アタック・オブ・ザ・ザウザン・フライド・ゾンビーズ(原題:Attack of the Southern Fried Zombies)』である。

 

 

 

本作品は確かつい先日まで『クズ・ゾンビーズ(原題:Kudzu Zombies)』というタイトルでプロモーションが行われていたのだが、本格的な興行のためにタイトルが変更されたようである。

 

ちなみにこの初期タイトルの「Kudzu」というのは、日本でもお馴染みの植物のクズのことであるが、このクズは繁茂力の高さや拡散の速さから、有害植物および侵略的外来種として指定されており、こと米国においては圧倒的な駆除対象植物となっているようである。

 

 

そしてこのクズが、本作品の物語の鍵となっており、クズの駆除を目的として散布された新型の化学物質が人体に影響を及ぼし、その地域に住む町の人々がゾンビと化してしまう、というのが、本作品の物語のようであるが・・・。おそらくはクズの拡散の速さを、ゾンビの拡散速度に重ね合わせたのが、当初のタイトルだったのかもしれない。個人的には『クズ・ゾンビーズ』のほうがよいと思うので、初期タイトルに清き二票を投じたい気持ちである。

 

出演者としては、ウィンターグレイス・ウィリアムズ(Wyntergrace Williams)、ジョニー・マクフェール(Johnny McPhail)、マイルズ・ドリアック(Miles Doleac)、ジェレミー・サンデ(Jeremy Sande)、ローラ・ワーナー(Laura Warner)、マイケル・エメリー(Michael Emery)、ティモシー・ハウグ(Timothy Haug)、ミーガン・フュー(Megan Few)、エスカランテ・ランディー(Escalante Lundy)、モーゼズ・J・モーズリー(Moses J. Moseley)、ケイトリン・メッシュ(Kaitlin Mesh)、マイケル・ラクール(Michael LaCour)、スーザン・マクフェール(Susan McPhail)、マイケル・ジョイナー(Michael Joiner)、キヨミ・フカザワ(Kiyomi Fukazawa)などなどが顔を揃えている。

 

ちなみにこの映画に出演している唯一の日本人キヨミ・フカザワは、俳優だけでなくメイクアップ・アーティストでもあるらしい。

 

 

上記写真の、このメイクされている人、ブルース・ウィリス(Walter Bruce Willis)か!と思ったけど、たぶん似てるだけかな・・・、もしかしたら本人かも。

 

というわけで最後に、本作品の予告編映像が公開されているので、興味のある方はぜひご覧いただきたい。映像を観る限りでは、なかなか正統派のゾンビ映画のようである。米国公開は2018年3月18日とのこと。

 

 

 

 

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