ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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リストレスな若者の日常生活にある何か、エイドリアン・マレー監督『ウィズドローン(原題:WITHDRAWN)』

ずっと前からやってみたいと思っていることがある。

 

自分のくだらない、何の変哲もない一日の生活をポートレイト的に綴った映像作品を制作するということである。

 

嘘のないありのままの本当の生活でなければ面白くも、あるはつまらなくさえもなくなるので、いざやろうと思うとこれが結構むずかしい。おそらく、まったく嘘偽りのない私小説を書くような感覚であるが、そちらも書いてみたいと思いながらも、まだやっていないことのひとつである。

 

自分がひとりだけで過ごしている時間を客観的に見つめてみると、おそらく、これはぼくの場合だが、相当ヒドいに違いないと思う。いや、大抵の人が孤独の中で無意識に行っている行動には、かならずや何か狂気にも似た、あるいは汚らしいものが大いに含まれている。人間というものは、思った以上に理性というものからは逸脱している。特に自分ひとりだけの時間の中では。

 

結局、芸術というものはその理性の及ばない部分の分泌、場合によっては爆発であって、その掃き溜めのようなクソまみれのクレイジーな部分こそ、非常に見つめたくないものであるのと同時に、面白くもあり、素晴らしいということなのだ。

 

もちろん、まずは自分が見て面白いという自己満足的事柄こそが先決であって、誰かが見て面白いかどうかは二の次であるとは思うが・・・。

 

とまあそんな前置きがありつつ、今日の気になった映画のコーナーである。

 

エイドリアン・マレー監督による『ウィズドローン(原題:Withdrawn)』という作品。

 

ちなみに、このタイトルにある「Withdrawn」という言葉は、「引きこもった」とか「引っ込み思案」とかいう意味を持っている。

 

 

物語はどうやらアーロンという無気力な若者の日常を描いたもののようで、ある日彼は誰かの落としたクレジットカードを拾うのだが・・・、という展開へと進んでゆく。

 

また本作品における劇中の会話は、話によるとすべて即興で行われているらしい。つまり手法としては、前述の私的な日常という部分に、より歩み寄った表現として描かれているのではないだろうか。

 

というわけで、本作品の予告編映像が公開されていて、それがなかなかよいので、興味のある方はぜひご覧いただきたい。本作品は2017年11月14日から、iTunesAmazon、そしてGoogle PlayなどのVODにて公開予定だとのこと。

 

 

 

 

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