ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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108円で買ってきた恐怖と、本当はコワいハロウィンのおもひでぽろぽろ日記。

今日の朝食は、自家製のぬか漬け(きゅうりと人参)と、賞味期限から二ヶ月ほど過ぎた朝鮮漬け(キムチ)と、大根の葉と油揚げの炒め物と、大根の味噌汁と白米。

 

日記というものは朝食べたものから書き始めると幸先が良い気がするので、当然そこから書き始める。

 

賞味期限が切れる日に半額で買ってきたキムチが自宅の台所にあるカタコンベ(冷蔵庫とも言ふ)の約170メートルほど奥から二ヶ月ぶりに発見されたため、開封して食べ始める。キムチというものは賞味期限など物ともしない最強の保存食であり、賞味期限が過ぎれば過ぎるほど酸味が増してよろしい。今回うっかり開封してしまったが、開封しなければあと百年はもつに違いない。

 

白菜漬けは何度も漬けたことがあるが、キムチはまだ漬けたことがない。かつて大学時代に知り合った韓国人は、ワンルームアパートで自家製のキムチを漬けていたが、部屋の中がむせ返るほどのキムチの香りに満ちていた。あの部屋であればキムチ本体は食べなくても、その場の空気だけで白米三杯はこなせるに違いない。恐るべしキムチ。

 

さて、きょうは韓国の食文化の話ではなく、去年撮影したであろう写真の話である。

 

朝食後、洗濯機を回している間に写真データの整理をしていると、ちょうど去年のハロウィン直前に撮影したと思われる写真が出てきた。

 

どんな写真かと言えば、ぼくが100円ショップで買ってきたクラウンのお面を装着した知人が、ぼくの家の中を徘徊している写真である。

 

クラウンのお面自体は100円ショップで売っているくらいのものなので、大量生産のガラクタ地味たクオリティーだが、写真は改めて見てみるとなかなかコワい。

 

確か当時、全世界的に猛威を奮った不気味なクラウン目撃騒動がまさに最高潮にあった時期だった。残念ながら日本には感染しなかったようだが、ぼくは密かに感染していた。ただその感染の事実をおおっぴらにしてしまうと日本の疫病対策センターに隔離される恐れがあったため、今の今まで隠し通してきたわけである。

 

ではその写真のいくつかをここに掲載しておく。

 

108円で買ってきた恐怖と、本当はコワいハロウィンのおもひでぽろぽろ日記。

 

108円で買ってきた恐怖と、本当はコワいハロウィンのおもひでぽろぽろ日記。

 

108円で買ってきた恐怖と、本当はコワいハロウィンのおもひでぽろぽろ日記。

 

このお面は知人が欲しいというのであっさり譲ってしまったのだが、この写真を撮影した数日後、彼からのメールには「あのクラウンのお面、何かがおかしい」というような内容が書かれていた。そしてさらにその数日後、彼はこのお面を装着した状態で、近所の排水路で死んでいるのが発見された。

 

そんな懐かしき、去年のハロウィンの思い出である。

 

きょうは再び100円ショップにクラウンのお面を買いに行こう。

 

 

 

 

月白貉