ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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時々遠くへ行きたくなるけれど、今日は家から一歩も出なかったヒキガエルコモリ液体日記。

朝起きてすぐに洗濯をして、干して。

 

朝食は珍しくパンで、目玉焼きとキュウリとトマトと、昨晩の残りの豚肉とタケノコの炒め物と、あと無農薬のミカンを使ったジャムと。

 

掃除して、いろいろあって久しぶりに怒りを爆発させて、怒りすぎてパワーを消費しすぎて疲れ果てて、やろうと思っていたことがほとんど手に付かず、気が付けば夕方。

 

雲一つない青空の一日だったのに、外には一歩も出なかった。

 

日の長くなったこの頃だからまだまだ空は青く、今からでも外に駆け出したいくらいだけれど、もう今日はいいや。

 

いまドビュッシーを聞きながら、無理やり頭を動かしてなんとか日記くらいはと思い、これを書いている。

 

窓から見えるアパートメントの屋上の給水塔と、風に揺れる柿の木の葉と、その向こうの方にある空と宇宙。

 

楽しいんだか苦しいんだかよくわからない毎日をやや躊躇いながら生きつつ、時々無性に嫌になっちゃったりする。

 

そうやって今も天井を見上げれば、天井の隅にはヒキガエルが張り付いていて、口から変な液体を垂らしている。あれは自分の姿が天井に映っているのかなあとか、自分のエクトプラズムかなあとか思いながら、ちょっと笑ってみる。

 

さて、そろそろ電池が切れるだろう。

 

今日も飽きずに葡萄酒でも飲もう、飽きるまで飲んで、眠ろう。

 

ではお先に御暇しましょう、おやすみなさい。

 

時々遠くへ行きたくなるけれど、今日は家から一歩も出なかったヒキガエルコモリ日記。

 

 

 

月白貉