ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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ネバダ州の荒野でゾンビにストーキングを受ける女性の物語、コリン・ミニハン監督の『IT STAINS THE SAND RED』。

先日映画のジャンルというものについて少し触れたが、今回取り上げるのは映画作品の中でも生粋ジャンルのゾンビ映画である。

 

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以前にも述べた通り、映画のジャンルをアクション映画とか恋愛映画とか、そういった大枠の曖昧な分類にするのは大いに難しく、そのほとんどがドラマというジャンルであろうということを勝手に思っている。その観点から言えば、ホラー映画だって恐怖だけを描いているわけではなく、観る人によっては恐怖を感じないかもしれないから、厳密にはホラーというジャンルも曖昧なわけである。しかし、すこし突っ込んだジャンル分けをすることで、ある程度その問題は解消されるはずである。

 

つまり例えばホラー映画の中でも、ヴァンパイア映画とか狼男映画とか、マミー映画とか半魚人映画とか、そして今回取り上げるゾンビ映画とか言えば、そのものが出てくる映画だという分類においては正確だということ。ケースによっては作品内に出てくるのが果たして本当にヴァンパイアと呼ばれる存在なのかとか、あれはゾンビじゃなくて病気の人間だろとか、細かいツッコミをしだすとキリがないことは言うまでもない。

 

まあそのため、やはり以前にも述べた通り、好き勝手に自分で決めて楽しめばいいだろという着地点が好ましいであろう。

 

というわけで、今回取り上げるのは、コリン・ミニハン(Colin Minihan)監督による『It Stains the Sands Red』というタイトルのゾンビ映画である。

 

It Stains the Sands Red

image source : It Stains the Sands Red - Official Movie Trailer - (2017)

 

タイトルの意味は、「それは砂を赤く染める」とでもいうことであろう、ゾンビ映画で赤く染めると言えば血でしょうね。

 

監督であるコリン・ミニハンは、ザ・ヴィシャス・ブラザーズ(The Vicious Brothers)の名義で『グレイヴ・エンカウンターズ』(Grave Encounters)の監督を務めている人物である。ちなみにこのザ・ヴィシャス・ブラザーズというのはカナダ出身の映画製作者コンビで、片割れはスチュアート・オルティス(Stuart Ortiz)である。

 

『グレイヴ・エンカウンターズ』に関しては個人的にも鑑賞済みだが、お世辞にもおもしろいといえる作品だとは感じなかったので、続編は当然未鑑賞であり、あまり人にもオススメしていない。まあ基本的に誰か特定の個人に対しては、泣いて土下座をして頼まれでもしない限り、映画作品を薦めるという行為はしない。勝手にクソおもしろいとかクソつまらないとか、うわ言のように言ったり書いたりすることはあるけれど。言葉が下品で失礼。

 

触れたついでに『グレイヴ・エンカウンターズ』がどんな内容の作品かと言えば、廃墟になった元精神科病院を舞台にした物語であり、超常現象を扱ったやらせ番組の制作スタッフが、その精神病院でロケ中に実際に恐ろしい目に遭うという、ファウンド・フッテージ的モキュメンタリーである。あらすじを見る限りだと、おもしろそうでしょ。もし興味のある方は、ぜひ鑑賞してみていただきたい。好みは人それぞれなので、必ずしも絶対的な評価としておもしろくないというわけではないはず。

 

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さて本作品のストーリーラインだが、米国ネバダ州の砂漠を横切るハイウェイを車で走行中に、車のトラブルにより孤立してしまった女性が、ゾンビに執拗なストーキングを受けるという物語のようである。ちなみに彼女は、過去に暗い影を背負った女性だということ。

 

 

では最後に、公開されている予告編をご覧いただきたいのだが、予告編を観る限りではなかなかおもしろそうであり、割りと真面目なゾンビ映画なのではないかという印象を受ける。

 

興味のある方、三度のメシよりもゾンビという方は、是非にもご覧いただきたい。ちなみにぼくは日にメシは二度です。

 

 

 

 

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