『エイリアン』シリーズで一番好きなのはどれかなあと、ふと考えながら一日がはじまる。
2017年5月19日に米国で公開される(日本公開は9月)リドリー・スコット(Sir Ridley Scott)の『エイリアン: コヴェナント』(Alien: Covenant)を待ち焦がれながら、『エイリアン』関連の立ち話をしてみたい。
『プロメテウス』(Prometheus)も含む過去の『エイリアン』シリーズ中で、ぼくが最も観返しているのは、リドリー・スコットの記念すべき第一作目だと言いたいところだが、実際にはジェームズ・キャメロンが監督した続編の『エイリアン2』(Aliens)である。
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ちなみに観た回数の順番で言えば、『エイリアン2』、デヴィッド・フィンチャー(David Fincher)の『エイリアン3』(Alien³)、『エイリアン』、『プロメテウス』、ジャン=ピエール・ジュネ(Jean-Pierre Jeunet)の『エイリアン4』(Alien: Resurrection)となる。
『エイリアン4』に関しては、なぜジャン=ピエール・ジュネが『エイリアン』シリーズの監督を・・・?と思いながらも、彼の初期の作品の虜だったぼくはつい劇場に足を運んでしまい、非常にガッカリした思い出がある。ひとつには、期待値があまりにも高すぎたということがある。
改めて思い返せば色濃い要素が大いに組み込まれた作品ではある。特にドミニク・ピノン(Dominique Pinon)、ロン・パールマン(Ron Perlman)、ブラッド・ドゥーリフ(Brad Dourif)が出演しているという点だけでも、大いに観る価値はある。ただ、観返した回数が最も少ない理由のひとつには、ソフトとして所有していないということが大きいかもしれない。
第一作目よりも『エイリアン3』のほうが観返した回数が多いのは、ソフトを手に入れた時期の問題かもしれないが、この作品はけっこう好きである。どこが好きかと言えば、再び俳優目線の話だが、チャールズ・S・ダットン(Charles S. Dutton)が出ているところ。ピート・ポスルスウェイト(Pete Postlethwaite)も出ている。なかなか豪華である。この作品はデヴィッド・フィンチャーの初監督作品だが、製作においてはトラブルが絶えず、監督自身はずいぶんと疲弊したらしいし、公開当時は酷評されたらしいが、ぼくは割りと好きである。
そして『エイリアン』と『エイリアン2』は、もうご存知のように完全なる名作である。
『エイリアン2』に関して言えば、たぶん50回くらいは軽く観返している気がするが、何度観てもおもしろい。そんなこともあるので、先日、劇中でウィリアム・ハドソン役を演じているビル・パクストン(Bill Paxton)がこの世を去った時には、ちょっとショックだった・・・。
第一作目の『エイリアン』を観返した回数が少ない理由は前述のように、長らくソフトとして持っていなかったからというだけのこと。『プロメテウス』に関しては、第一作目と同じくリドリー・スコットが監督しているということもあり公開前からずいぶん期待していて、個人的にはすごく満足度の高い作品であったが、こちらも公開当時は賛否両論あったようである。
あとは、本筋ではないクロスオーバー作品として、ポール・W・S・アンダーソン(Paul W. S. Anderson)の『エイリアンVSプレデター』(Alien vs. Predator、AVP)や、グレッグ・ストラウス(Greg Strause)とコリン・ストラウス(Colin Strause)の兄弟監督による『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』(Aliens vs. Predator: Requiem)があるが、どちらも酷かったので、もちろん一度も観返していない。特に第二作目は・・・酷かったなあ。
ちなみに最新作の『エイリアン: コヴェナント』以降も、リドリー・スコットはしばらく続編を作り続ける意欲満々らしいが、彼自身が監督をし続ける間は、まあ観る価値のある作品にはなるだろうなあ、たぶん。
もしかしたらその内、ジェームズ・キャメロンも続編を作るとか言い出しそうだし、『エイリアン5』の話も絶ち消えていなければあるそうだし、しばらくは『エイリアン』フランチャイズは継続してゆくのだろう。
とまあそんなこんなで、朝っぱらからエイリアンのことばかり考えつつ、今日も長い一日がはじまる。そして最後に、あまり観返していない『エイリアン4』の予告編で〆たいと思う。
あっ、シリーズ中でどれが一番好きかというのは、最終決定として死ぬ直前に考えようと思う。
では皆さん、よい一日を。
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