ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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S・キングも太鼓判を押す、アンディ・ムスキエティ監督の2017年版『イット』前編がワンダフルらしい。

米国での公開が2017年9月8日を予定しているアンディ・ムスキエティ(Andrés Muschietti)監督による2017年版『イット』(It)前編の話題を取り上げたい。

 

It

image source : https://www.facebook.com/StephenKingsIt2017/

 

この『イット』の原作者と言えば、日本国民の約93%が知っていると答えている(文部科学省調べ)ように、マスター・オブ・ホラーの異名を持つアメリカモダンホラー小説界の重鎮スティーヴン・キング(Stephen Edwin King)である。

 

IT〈上〉

IT〈上〉

 
IT〈下〉

IT〈下〉

 

 

ご存知のように同小説は、1990年にもトミー・リー・ウォーレスTommy Lee Wallace)監督によって映像化されている。ティム・カリー(Tim Curry)が演じた恐怖のクラウン、異常なほど不気味なペニーワイズが今でも毎夜夢に出てきて困っている方も多いはずである。

 

つまり2017年版『イット』は、そのリメイクあるいはリブートという立ち位置ではあるが、リメイクブーム全盛の昨今、往々にしてリメイク及びリブートが前作に劣る、または駄作に留まるといった傾向は残念ながら大いに見られる。だからまあ例外はあるにせよ、個人的には正直あまり大きくは期待していないというのが現状である。

 

しかし先頃、本作品のプロデューサーであるセス・グレアム=スミス(Seth Grahame-Smith)が公開した写真によれば、本作品を事前に鑑賞したスティーヴン・キングから、「ワンダフルな仕事だ、心配するな!」という太鼓判を押されたということである。

 

Steve asked me to pass along that he saw a screening of IT today and wanted to let everybody know that they should stop worrying about it as the producers have done a wonderful job with the production.

 

 

まあ映画の評価は人それぞれで好みの問題もあるが、彼はもちろん“原作者”でもあるし、過去に彼の評価した作品には優れたものが数多く存在するので、観る価値のある作品に仕上がっているのかもしれない。

 

キラークラウン映画愛好家としては、ちょっとワクワクする話である。

 

2017年版『イット』の詳細に関してはずいぶん前にも触れているので、興味のある方は以下の記事をお読みいただきたい。

 

関連記事スティーヴン・キング原作、映画『イット』リメイク版の撮影終了、ペニーワイズが再びやって来る!

 

 

さて、スティーヴン・キングがもうすでに観終えているくらいなので、当然作品は仕上がっているようであるが、現時点でぼくの知る限りではまだティザー映像の類は公開されてはいない。

 

しかし、なかなかそれっぽいファンメイドの予告編が公開されているので、公式のティザーを楽しみにしつつ、こちらでお腹を満たして欲しい。

 

では、どうぞ。

 

 

 

 

IT〈1〉 (文春文庫)

IT〈1〉 (文春文庫)

 

 

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月白貉