ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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デカルトの言葉を思い出した短編ホラー作品『DEAD MAN’S LAKE』、観るも観ないも好きも嫌いもアナタ次第。

“先入観”というものがある。

 

ここであえて言葉の説明をしなくとも、多くの方がご存知の言葉だと思う。そしてどちらかと言えば、“偏見”とまではいかずとも、結果的にはネガティブな意味合いへの振れ幅が大きなイメージの言葉ではある。

 

例えば映画においても、最近では様々な場所で様々な人々による映画作品の批評がなされているため、うっかり目に触れてしまった評価に影響を受けすぎて、作品のクオリティ云々は自分で観てみなければわからないのに観る気が起きなくなってしまったりすることも大いにあると思う。また逆に素晴らしい映画だと評価されていた作品を観て、「ぜんぜん素晴らしくなんかないじゃん」となってしまう場合もある。大きな意味で言えば、そのどちらも先入観による比較的“悪い影響”なのではないかと思う。

 

まあ映画に関して言えば結局、観る方も製作する方も好き嫌いの世界なので、絶対的な評価など決して存在しない。自分が好きなものを観て好きに楽しめばいいだけの話であって、おもしろければおもしろいでそれで良し、つまらなければつまらないでそれもまた良し、その映画を制作した監督が悪いわけでもないし、作品を評論している人間が悪いということもない。自分で決めればいいだけの話である、映画だけじゃなく世界中の物事は大抵はそうだし、そうあるべきだろうと思う。

 

さて、話が明後日の方向に進みだしたので、少し戻ろう。

 

なぜそんなことを書いたのかと言えば、今回取り上げる短編作品を観て、最終的に観終わってから随分強い先入観のもとで観ていたなあと、そう思ったからである。

 

だから今回は内容に関することは一切触れずに、作品を取り上げるだけは取り上げる。

 

ベン・フランクリン(Ben Franklin)監督による『DEAD MAN’S LAKE』という作品である。

 

DEAD MAN’S LAKE

image source : "Dead Man's Lake"

 

話の流れとして、上記のように内容に関しても、ぼくが作品を観てどう感じたのかも秘密にしておくが、先入観というものが内容にも深く関わってくるのと、ホラーの括りなので血とか出てくるから、念のため。

 

では、観ても観なくてもいいけれど、もし興味のある方はどうぞ。

 

真理に至る為には、幼い頃から無批判に受け入れてきた先入観を排除し一旦全てのものを疑え!と、ルネ・デカルト(René Descartes)は言っているそうだよ。

 

 

 

 

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