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ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲が自らの感覚で日本を歩きまわって見聞を広めたように、故郷を離れて旅を続けるぼくが、ぼくの感覚でその土地を歩き回って、見たり聞いたり嗅いだり触ったりした、ぼくの見聞録です。

空イカよりも海イカのほうが甘い、だから空にはトマトが浮かばない日記。

イカでトマト煮込みを作ろうとして、うっかりイチゴで煮込んじゃう予報が出ています、おでかけの際はお気をつけ下さい。

 

なんだか気だるい。

 

窓の外をイカがたくさん飛んでいる。でもその空イカは捕まえないで、あくまで海でとれた海イカを煮込む。あ、海トマトをとりにいかなきゃ。

 

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充電と放電を同時にしているんじゃないかと、時々そう思う。つまり、いろんなことにおいて、真っ向勝負だってことだ。ん〜ちょっと違うかなあ、自分自身にはど真ん中だが、そんなに潔いものではない。でもまあ潔くはないにせよ、自分自身には、真っ向勝負だ。それでいっか。

 

下手な小細工なく、ど真ん中に切り込むのが、好きなんです。もちろん、ぼくが勝手に思うど真ん中だけれどね。

 

猿叫。

 

部屋の窓から臨む竹薮の中に一本だけ生えていた桜の木。花を咲かせるその日まで、その存在にはまったく気付かなかった。そして花が散ってしまったいまでは、その姿を確認することは困難になった。最後に花びらを散らすその立ち姿は、言葉にできないほど美しかった。すべての花びらが散るまでの数日間、毎日ずっとその様を眺めていた。お花見っていうのは、そういうことだと思う。

 

いつの日も、知らないことであふれている。

 

一ヶ月前くらいから、窓の外の竹薮のなかで、何かが鳴いている。夜である。キューヒョロヒョロヒョロみたいな感じ。きれいな声ではあるが、得体が知れないのでちょっとコワイ。鵺かな。

 

きょう、怒りを通り越して、恐ろしくなる光景を目の当たりにした。

 

60代後半か70代かの男性、売店の若い女性を捕まえて、あまりにも理不尽なクレームを怒鳴り散らしていた。理不尽というレベルをこえていた。ことの一部始終を横で聞いていたが、ただのオナニーでしかないのだ。しかも異常な。

 

その男性にはたくさんの連れがいたのだが、尋常ではない罵声が飛び交う小さな売店の中で、何食わぬ顔をして土産物を物色しているのだ。状況があまりにも不快だったため、さすがに横から一太刀切り込もうかとも思ったのだが、その女性の対応がとてもまともなものだったので、あえてやめることにした。

 

異常な文句を言っている男性はまあさておこう。ただその状況下で、共に旅をしているであろう仲間の異常な行動に、沈黙を決め込んでいるやつらが、いちばん頭にきたのだ。沈黙どころか、その状況を見て薄笑いを浮かべて、そのことについてひそひそ話しているのだ。「なにか声が聞こえるねえ。」と言っていた。

 

あの異常な光景。もし帯刀していてしかるべき時代なら、叩き切る。

 

暗闇に停められた車の中で、LEDライトを使って読書をする。闇夜に浮かび上がる大鯰みたいな山肌の向こうに、赤黒い色をした星が光っている。天文に疎いぼくには、それが何星なのかはわからないが、何やら邪悪な視線のように感じられる。

 

おやすみなさい。

 

 

 


月白貉