ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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モスクワに墜落したエイリアンの宇宙船、ロシアのSF映画最前線『アトラクション』(ATTRACTION、Притяжение)。

ロシア映画と言うと、個人的にはどうしても、セルゲーイ・ミハーイロヴィチ・エイゼンシュテーイン(Серге́й Миха́йлович Эйзенште́йн、Sergei Mikhailovich Eisenstein)とか、アンドレイ・アルセーニエヴィチ・タルコフスキー(Андрей Арсеньевич Тарковский、Andrei Arsenyevich Tarkovsky)が頭に浮かびがちである。

 

けれど昨今のロシア映画には、ハリウッドにもまったく引けを取らない純然たる民主主義的な娯楽映画も少なくない。

 

きょうはそのひとつを取り上げてみたい。

 

ロシア語の原題は『Притяжение』、英題は『Attraction』あるいは『Prityazhenie』という、2017年1月公開予定のSF映画である。

 

 

監督のフョードル・セルゲーヴィッチ・ボンダルチューク(Фёдор Серге́евич Бондарчу́к、Fedor Bondarchuk)は、2005年の戦争映画『アフガン』(9 Рота、直訳は『第9中隊』)で、ロシアの映画賞であるゴールデン・イーグル長編映画賞やニカ作品賞など多数の映画賞を受賞している。

 

ちなみに彼の父は、映画監督であり俳優でもあるセルゲーイ・フョードロヴィチ・ボンダルチューク(Сергей Фёдорович Бондарчук、Sergei Fyodorovich Bondarchuk)、母は女優のイリーナ・スコブツェワ(Людмила Михайловна Савельева、Irina Konstantinova Skobtseva)、さらには姉も女優であり映画監督でもあるナターリヤ・セルゲーエヴナ・ボンダルチューク(Наталья Сергеевна Бондарчук)、まさに映画家族。 

 

リメイク映画とかリブート映画ばかりに特化してしまっている昨今のハリウッド映画だが、この予告編を観る限りだと、いずれこういったロシアの娯楽大作に飲み込まれる日も来るのではないのかという感も否めないなあ。

 

ATTRACTION、Притяжение

image source : SonyPicturesRU - YouTube

 

ここ数年、ロシア映画の娯楽性あるいは映像技術には目をみはるものがある。今後は最新のロシア映画にも多く目を向ける必要がありそうだなあ。

 

 

 

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月白貉