ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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ニュージーランド地震で孤立状態となっているのは、決して人間たちだけではない。

日本時間の11月13日夜、ニュージーランドNew Zealand)の南島東部を震源としてマグニチュード7.8の大きな地震が起き、2人の死亡が確認されている他、崖崩れなどによる道路の寸断で、多数の住民や観光客が孤立状態になっているそうである。

 

被害の全体状況は依然として不明のようだが、地元の防災当局によると、ほかにも多数の怪我人が出ているということで、また、建物への被害、各地で崖崩れなどによる主要道路の寸断、さらには複数の小さな町が孤立状態になっており、震源地からおよそ60キロの観光地カイコウラ(Kaikoura)では、避難所に身を寄せている住民およそ600人のほか、数百人の観光客が町から出られない状態になっているらしい。

 

現在、ニュージーランド政府は、軍の艦船をカイコウラに派遣するなどして、孤立した人々の救助や食料など緊急物資の搬送を急いでいるということである。

 

そんな中、孤立状態になっているのは決して人間たちだけではなく、地震による地崩れにより分断された小さな土地に、牛が孤立状態になっているというニュースも入ってきている。 

 

 

緑の残された小さな土地の欠片に3匹の牛たちが孤立してしまっている。そのうち1匹はまだ幼い仔牛のようである。

 

ニュージーランド地震で孤立状態となっているのは、決して人間たちだけではない。

image source : https://www.theguardian.com/international

 

ニュージーランドには、470万人の人間と、そして1000万匹の牛がいると言われている。ということは、おそらくはこの他にも多数の牛が孤立状態になっている可能性もあるし、多数の牛が被害を受けていることも考えられる。

 

福島での地震および原発事故の際には、人間は避難できるのに、その他の多くの動物は見捨てられたというニュースを目にしたことがある。

 

なんでだろう・・・、人間が避難するなら、一緒に避難させたらいいじゃないか。

 

そういった場合の海外での対応については知らないけれど、日本では、動物たちは避難できなかったらしい。

 

もし数年後に地球を大洪水が襲うということが明らかになったとしたら、人間たちは当然、その洪水から逃れるために何らかの策を講じるだろう。

 

例えばノアの方舟のようなものを創り出すかもしれない。旧約聖書で語られるノアの方舟伝説の詳細については知らないが、あの時、確かノアは家族と共に動物たちも方舟に乗り込ませていた。

 

けれどもし現在のこの世界で同じようなことが起きたとしたら、もしかしたら、人間たちが方舟に乗せるのは人間たちだけで、他の動物たちを見捨てるのかもしれない。

 

人間って、いつからそんな風になったんだろう。

 

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ノアのはこぶね

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ノアの洪水

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月白貉