ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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チャウ・シンチー版『西遊記』の続編、ツイ・ハーク監督の『西遊 伏妖篇』の奇妙な予告編が公開。

2017年1月7日より公開が予定されている、チャウ・シンチー(周 星馳、Stephen Chow)監督の最新作『人魚姫』、つい先日その予告編が公開されたようである。

 

彼の代表作、『少林サッカー』(少林足球)や『カンフーハッスル』(功夫)は大いなる名作であると感じるのだが、近頃はちょっと・・・。

 

先ほど『人魚姫』の予告編を鑑賞したのだが・・・う〜む。カンフーものに特化したほうがいいんじゃないのかなあと言うのが、個人的には正直なところである。

 

そして、今回取り上げるのは『人魚姫』ではない。

 

そのチャウ・シンチーの前監督作、『西遊記〜はじまりのはじまり〜』(西遊 降魔篇)の続編、原題は『西遊 伏妖篇』、英題は『Journey to the West: Demon Chapter』の奇妙な予告編が公開されたのである、奇妙な予告編である。

 

 

この予告編、何が奇妙かと言えば、ご覧になってわかるように、非常に地味な作品に見える。一昔前の真面目な『西遊記』映画かよ、と思わんばかりの地味さである。

 

Journey to the West: Demon Chapter

image source : HKCinema - YouTube

 

実はこれは、どうやら撮影したナマのままの映像をつなげた予告編らしく、視覚効果、つまりVFXなどの映像処理をする前の素材を使った予告編らしいのである。

 

そして予告編を観終わったチャウ・シンチーと、今回彼に代わってこの作品の監督を務めるツイ・ハーク(徐 克、Tsui Hark)が、ああだこうだと話しているという、予告編なのである。斬新といえば斬新、こんな予告編は今まで観たことがない。

 

Journey to the West: Demon Chapter

image source : HKCinema - YouTube

 

そうそう、前述の通り、続編ではチャウ・シンチーはプロデューサーにまわっており、監督を『スウォーズ・マン』(笑傲江湖、Swordsman)などで知られるツイ・ハークが担っている。

 

そして個人的には、『人魚姫』なんかよりもこっちのほうがずいぶんと気になる。

 

まあ前作であるチャウ・シンチーが監督した『西遊記〜はじまりのはじまり〜』に関して言えば、諸手を挙げて「おもしろかった!」と言えるところまではいかなかったが、まあまあ楽しめた。特に最後の戦いのシーンはもはや『ドラゴンボール』になっていて、あのクライマックスシーンが撮りたいがために、猿つながりで『西遊記』という題材を選んだのではないのかと、そう思う。

 

とまあそんなわけで、この作品の公開は2017年1月を予定しているということなので、ほぼほぼ出来上がっているのだと思うが、日本公開に関しては不明である。

 

もし鑑賞するなら、『人魚姫』じゃなくて、こっちだな、と思っている。

 

 

 

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