ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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ハロウィンの夜に映画を撮ろうよ、チビッコ版『遊星からの物体X』。

蛭子能収の一番好きな映画は、ジョン・カーペンターの『遊星からの物体X』(The Thing)だそうである、昔何かのテレビ番組で話していた。

 

ちなみにぼくもあの映画の信奉者で、少なくとも五十回は観ていると思う。

 

まさにあれこそ映画史上に燦然と輝くSFホラー映画の名作に他ならない。いまだにあれを超えられているものなど存在しないとでも言えるような、伝説的作品だと感じる。

 

ああいった作品こそ、ハロウィンの夜に子供たちと一緒に、キャンディーでも頬張りながら鑑賞したい。おかしな仮装をして町中で乱痴気騒ぎをしている場合ではない。

 

そんな折、なんと『遊星からの物体X』がチビッコ版リメイクとして、YouTubeに公開されているのを発見した。

 

その出来栄えがもはや完璧、『遊星からの物体X』愛好家のぼくとしても太鼓判を三個と、ハナマルの束を贈りたくなるような素晴らしい作品に仕上がっている。

 

遊星からの物体X』愛好家は、是非にも観ていただきたい。

 

 

いかがだろうか、わずかに六分足らずで、あの映画を見事に再現している。

 

チェス・マシーンに腹を立てて壊すシーン、冒頭のヘリコプターのシーン、同化された犬の暴走、次々に同化されてゆく隊員たち、そして腕を食いちぎられるシーンや火炎照射器で熱したワイヤーで血液を調べるシーンの再現具合には、興奮が抑えきれずに何度も吹き出してしまった。

 

The Thing

image source : jimmy pettigrew - YouTube

 

手がでっかくなっちゃうシーンの演技も最高である。

 

The Thing

image source : jimmy pettigrew - YouTube

 

これを製作した人物の『遊星からの物体X』への愛が感じられる。

 

エンドロールにメイキングが流れる辺りも、すごく心地よい。

 

日本人には全く関係ないハロウィンに大人ばかりが浮かれてしまって、トチ狂った仮装パーティーなんか開催する暇があるのなら、町内会とか小学校のクラス対抗でホラー映画のリメイクを製作しよう!というイベントでも開催するほうが、まだよっぽど健全だし有意義なんじゃないだろうか。

 

というわけで、あなたのハートには、何が残りましたか?

 

と、今回は突発的に木村奈保子風でお別れしたい。

 

 

 

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月白貉