ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

follow us in feedly

お家でスター・ウォーズを再現してみよう!【基礎編 パート1】-『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(Star Wars : The Force Awakens)

昨今では、劇場公開された映画が数ヶ月もすると、DVDやBlu-rayになって店頭やレンタル店に並んだり、またはネットの動画配信サービスなどでお目見えするようになる。

 

 

2015年の暮れに劇場公開となった『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』も、ふと気が付けば各種メディアでのリリースが始まっていて、たまたまレンタル店を訪れると、店内の棚にはフォースの覚醒のDVDとBlu-rayが、ファースト・オーダーのストームトルーパーさながらにずらりと並び、フォースの覚醒祭のごとき様相を呈していた。

 

 

その脇には「007 スペクター」(Spectre)が地味に並べられていて、未鑑賞のぼくとしては借りようか借りまいかずいぶん悩んだのだが、今回は007の話ではないので割愛する。

 

 

スター・ウォーズ愛好家のぼくとしては、そういうちょっとしたタイミングでも無駄に体に火がついてしまい、すでに映画館で鑑賞済みのフォースの覚醒を改めて観返してみたいなあと思ったのだが、そのうち大量に生産しすぎたDVDやBlu-reyが破格の値段で出回るだろうと思い、ぐっと堪えてレンタル店を後にした。

 

ちなみに家には過去のスター・ウォーズ作品のDVDを五つ所蔵している。すべてのエピソードが詰まったボックスの類は残念ながら持っていない。本筋の作品で唯一持っていないのは、あの最悪と言われた『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(Star Wars Episode I  / The Phantom Menace)である。しかしつまらないから持っていないのではなくて、劇場公開時の悪評のせいか、おそらくは地味にソフトの生産量が少なかったようで、単品での価格が最高値だからである。まあ高値と言ってもたかが知れているのだが・・・。

 

ファントム・メナスは映画としては確かに酷いが、パーツごとに切り出してみると、スター・ウォーズ的な見地からはまあまあよい部分もある。

 

例えばダース・モールの殺陣のシーンなんかは歴代の作品の中でも非常にかっこよく出来ている。あれはたぶんレイ・パークを起用したことによる効果が大きいのだと思うが、まあ話がそれてゆく前に本題に入ろう。

 

そんなフォースの覚醒祭りの第二波に伴って、まえまえからやってみたかったスター・ウォーズの名シーンを家にあるビデオカメラを使って再現してみようと唐突に思い立ったので、早速やってみることにした。

 

というわけで、「お家でスター・ウォーズを再現してみよう! 【基礎編】」である。

 

ではどんなスタイルで、どのシーンを再現するのかということであるが、スター・ウォーズのファンが作っている映像は世界中にごまんと存在している。有名なのはかの「スター・ウォーズ・キッド」なるもので、あれには当時衝撃を受けたことをよく覚えている。まあ他のものに対抗して作っても仕方がないので、スター・ウォーズ再現初心者としては、あまり他の知識は入れずに勝手気ままに楽しもうと思っている。

 

スター・ウォーズの再現映像となると、もっともわかりやすいのはライトセーバーを振り回すシーンであろう。

 

ただあれにはちょっとした映像加工が必要となってくるので厄介かもしれないという懸念もあった。しかし、通常の地味なシーンを再現しても、そうとう作りこまないかぎりはまったく訳がわからないことになってしまう危険性もあるので、初心者であるぼくは、あっさりとライトセーバーのシーンをチョイスしてみた。

 

というわけで選んだのは、もちろん『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』から、クライマックスのカイロ・レンとレイの対決シーンである。

 

ではまず、制作に必要な材料の説明をしてみよう。これを読んだ方もご自宅で簡単に出来てしまうくらいのものを想定して作っているので、ご参考までに。

 

・ビデオカメラ

まずこれは必須であるのだが、何も本格的なものを用意しなくても、例えば携帯電話やスマートフォンに付随しているようなものでも十分であると思う。

 

・パソコン

今回はライトセーバーを振り回すシーンを想定しているので、ちょっとした映像の加工が必要になってくる。そのためのパソコンである。あとはまあ編集や音響などに使うということである。絵コンテなんかをしっかり用意して、まったくの編集なしに連続して撮影してシーンをつなぎあわせ、BGMなんかも横でサントラを流しながらとか、そんな場合にはパソコンはなくてもいいかもしれないが、今回は特にライトセーバー加工用として。ビカビカと光り輝くライトセーバーを手作りして、編集も音響加工も一切しないなら、パソコンなどはいらない。どちらかと言えばそちらのほうがそうとう高度な技術を要するし、素晴らしいと思う。

 

・編集ソフト

こちらも上記と同じくライトセーバー加工が主な目的、映像加工でお馴染みの「アフターエフェクト」やらがあると非常に美しい映像が出来上がると思うのだが、ぼくは現在そんなソフトを所有していないので、今回利用したのは有名なフリーソフトの「LSMaker」。ライトセーバーの表現を制作することに特化したアプリケーションで、なかなか使い方は厄介であるが、まあお手軽ではある。以下の公式サイトからダウンロード可能、ちなみにWindowsにのみ対応。

 

 

あとは映像編集用としてiMovieなど、これまたフリーのものを使っている。

 

ライトセーバー

ライトセーバーのシーンを作るにはもちろん必須のアイテム。これは前述のとおり自作でリアルなライトセーバーをつくったら素敵だが、自宅にあるものなら何でもいいと思う。ダンボールを使った手製のものでもいいし、カサでも物干し竿でも魚肉ソーセージでも、それらしいものなら何でも出来ると言えば出来る。今回ぼくが使ったのは100円ショップで売っているLEDライト、これを分解して同じく100円ショップで買ってきた模造紙を丸めて突っ込んでいる。ライトセーバー二本で計300円なり。おもちゃメーカーが売り出しているプラスチックの粗末なライトセーバーに大金を払うくらいならこれで十分ライトセーバー感はある。

 

お家でスター・ウォーズを再現してみよう!【基礎編 パート1】-『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(Star Wars : The Force Awakens)

 

グリップもそれらしいし、きちんと起動のスイッチもある。握り心地もなかなかよろしいものが出来上がる。元がLEDライトなので、もっと工夫すればビームの部分が光るものも作れそうだが、今回はそこまで作りこんではいない。ものの五分もあれば出来上がるライトセーバーである。

 

お家でスター・ウォーズを再現してみよう!【基礎編 パート1】-『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(Star Wars : The Force Awakens)

 

シリーズ中には様々なジェダイやシスが携帯している様々な形のライトセーバーが登場する。グリップがけっこう大ぶりなものもあればコンパクトなものもある。ドゥークー伯爵の持っているグリップが湾曲したもの(あれは対ジェダイ用に開発されている)や、前述のダース・モールが使用しているグリップの両端からビームが出るダブルブレイドのもの。今回再現するシーンに登場するカイロ・レンはこれまた固有のライトセーバーを持っているのだが、今回のLEDライトの分解した部品を使うと、ちょうどよいものが出来上がったので今回はこれを使用する。ちなみにLEDライトが二本あればダース・モールのものも作ることが出来る。

 

お家でスター・ウォーズを再現してみよう!【基礎編 パート1】-『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(Star Wars : The Force Awakens)

 

補足だが、この模造紙は特に色を選んだわけではなく、この色しかなかったのでこれを買ってきているが、ジェダイなら緑とか青、シスなら赤いものを選んで使用したほうが、後々大いに映像に影響することが判明した。まあこれはぼく個人のケースの場合のみかも知れないが。

 

・衣装など

最後に登場人物が身に着けている衣装などであるが、これは特に気にする必要もないと思う。今回は自宅にある服でそれらしい色のものを身に着けて撮影に及んでいる。まあ自分がどの程度の再現映像を作りたいかによるが、ジーンズとTシャツでも十分に対応できる。流石に真っ裸でモザイク無しなどというのは犯罪行為に等しくなるのでオススメはできない。ただ今回はちょっとしたアイテムとして手製のお面を用意してみた。ボール紙とカラーマジックと輪ゴム、家にあるものだけで作ったカイロ・レンとレイのお面である。個人的な好みで言うとあまり似ていないほうがおもしろいと思う。ちなみにカイロ・レンはマスクを外した素顔の状態である。

 

お家でスター・ウォーズを再現してみよう!【基礎編 パート1】-『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(Star Wars : The Force Awakens)

 

これをかぶって撮影にのぞんだわけであるが、弱点は視界が非常に悪くて立ち回りが困難だということ。ただ素顔が隠れるので、プライバシーはバッチリであるから、もしそういった部分が気になる方にはお面は必須アイテムかもしれない。

 

というわけで、その他の工程及び完成版は、「お家でスター・ウォーズを再現してみよう!【基礎編】」のパート2に続かせていただきたいと思う。

 

May the force be with you !

 

今週のお題ゴールデンウィーク2016」

 

 

 

 

月白貉