ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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海賊の宝探しは永遠の夢 -『グーニーズ』(The Goonies)

みんなは今でも覚えているだろうか、1985年にアメリカで制作された映画「グーニーズ」を。

 

 

グーニーズ」は今までのぼくの人生の中でも、トップクラスに踊り出てくる最高におもしろい映画のひとつであることは言うまでもなく、

 

当時小学生だったぼくはこの「グーニース」にとんでもなくエキサイトした。

 

映画館でこの映画を観た後、ぼくはあまりにも影響を受けすぎて、小学校のクラスで催された「お楽しみ会」なるものの中で、「グーニーズ」へのオマージュを込めて「ギューニューズ」という劇を自作自演で披露したくらいだった。ちなみに「お楽しみ会」なるものが如何なるものかと簡単に説明すると、クラス内で好きな友だちとグループを組み、そのグループごとにクラスのみんなの前で自分たちで考えた芸を披露するという、まあ小さな隠し芸大会みたいなものだった。

 

ぼくは仲が良かった男子三人と女子三人とグループを組み、

 

グーニーズみたいな劇をやろうよっ!」

 

と猛烈に奮起したことをいまでも昨日のことのように覚えている。

 

シナリオと配役はすべてぼくひとりで考え、もちろん自らもキャストとして劇に参加したぼく自身の役はと言えば、かつて自分が幼かった頃に友だちと共に宝探しに出掛けた日々を懐かしく回想するストーリーテラーの老人役であった。舞台の端の椅子に座り、古めかしい日記を読み返しながら物語を説明するぼくの横で、宝探しの物語が繰り広げられるという壮大なものだった。

 

当時他のグループは何を披露していたかと言えば、縦笛を吹いたり、歌を歌ったり、子供だましのマジックのようなことをしていた記憶がある。そんな中でぼくたちは、

 

黄金の牛乳瓶が秘密のカギを握る冒険活劇「ギューニューズ」を演じきったわけである。

 

みんなで衣装を揃え、台詞を覚えて何度も何度も練習をした日々。宝の地図や黄金の牛乳瓶などの小道具も全て自分たちの手で作り上げた。自分で言うのも何だが、小学生が自作自演するにはずいぶんとクオリティーの高いものだったと、昔を思い出して目頭が熱くなる。

 

さて、その「グーニーズ」とはどんな映画かという話である。

 

もちろん多くの人がそんなことは百も承知だとは思うが、まだ観たことも聞いたこともないなあという方々が、あるいは多くいるかもしれない。ただ、ここにあらすじを書くような野暮な真似はやめておくことにする。映画というものは、やはり事前の情報無くして観るに越したことはないというのが、ぼくの持論だからである。もし今この文章を読んでいる中に、「グーニーズなんて知らないよ。」という方がいるのであれば、ぜひにも観ていただきたと切に願う。

 

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実はこの「グーニーズ」には数年前に続編製作の話があった、「グーニーズ2」である! 

 

もちろんプロデューサーにはスティーヴン・スピルバーグ、そして監督はリチャード・ドナー。話の出処は「グーニーズ」で主役のマイケル・ウォルシュ、通称マイキーを演じた俳優のショーン・アスティンがMTV筋で語った内容である。ショーン・アスティンと言えば、近年「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでフロドの従者として登場する重要なキャラクター、サム・ワイズを演じたことでも記憶に新しい。ショーンは話の中で、続編は成長したグーニーズのメンバーとその息子たちの物語だと語っている。

 

 

同じく「グーニーズ」でグーニーズメンバーのクラーク・デヴリュー、通称マウスを演じたコリー・フェルドマンも次回作に言及し、一作目に登場したグーニーズメンバーの息子たちが冒険に旅立つというプロットはすでに出来ていると語っている。

 

しかし、このとびきりうれしいニュースが流れた翌年には続編製作の話はいったん白紙に戻ってしまっていて、新たな続編の噂はないまま今に至っている。

 

監督のリチャード・ドナー自身は続編製作に大いに乗り気らしいのだが、具体的な予定は残念ながらたってはいない。「グーニーズ」大好きっ子のぼくとしては、ぜひ続編を観てみたい気は山々であるが、ただ続編が必ずしもおもしろいものになるとは限らないのが映画の難しい所、もし続編が製作されるなら一作目を超える最高の「グーニーズ」として再びぼくたちの前に姿を現して欲しい。

 

もし「グーニーズ」の続編が製作されるとしたら、グーニーズメンバーは再びフルメンバーで出演してくれるのだろうか。

 

やはりそこは、ファンにとっては非常に大きなポイントとして譲れない。

 

今現在公開中の壮大なるスペース・オペラスター・ウォーズ」、その最新作である「フォースの覚醒」においても、やはり初期三部作の登場人物が再びスクリーンで蘇ったことが大きな話題となっていた。レイア・オーガナを演じたキャリー・フィッシャーハン・ソロを演じたハリソン・フォード、そしてやはりルーク・スカイウォーカーを演じたマーク・ハミル!その三人が登場することで、続編である「フォースの覚醒」がどれだけ盛り上がったことだろう。ぼくもすでに「フォースの覚醒」は映画館で鑑賞済みであるが、その三人がおまけ程度ではなくしっかりと物語全編に散りばめられていた点は非常に評価している。

 

 

だからもし「グーニーズ」の続編が公開された暁には、かつてのグーニーズメンバーフル出演がもちろん必須条件ではなければ、納得いくものにはならないだろう。欲を言えば、グーニーズメンバーだけにとどまらず、一作目の出演者総出演!なんてことになれば、もう涙モノどころの騒ぎではない。

 

では果たして、かつてのグーニーズメンバーは、そして他の出演者は、「グーニーズ2」に出演可能な状態にあるのだろうか。

 

ショーン・アスティン(マイキーことマイケル・ウォルシュ)

 

マイキーことマイケル・ウォルシュ役のショーン・アスティンは、「グーニーズ」以降あまり目だった活躍をしていなかったが、前述の通り「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズで主人公フロドの忠実な従者サム・ワイズ役で一気に注目を浴び、いまでも俳優として健在、つまり特別な事情がないかぎり出演は可能であろう。

 

 

コリー・フェルドマン(マウスことクラーク・デヴリュー)

 

 

マウスことクラーク・デヴリュー役のコリー・フェルドマン、「グーニーズ」をはじめ「13日の金曜日・完結編」や「グレムリン」、そして何と言っても「スタンド・バイ・ミー」でのテディ・ドゥチャンプ役でのイメージが大きい注目の子役であったが、その後のドラッグ中毒が原因でほとんど映画には出演しなくなっていた。しかし近年は徐々にキャリアを立て直しつつあり、前述の続編製作に言及もしていることから、オファーがあれば必ず出演は可能であろう。

 

 

 

ジェフ・コーエン(チャンクことローレンス・コーエン)

 

 

チャンクことローレンス・コーエン役のジェフ・コーエンだが、子役として映画やドラマでの活動の後、芸能界を引退して大学院で経営学を、更にその後に法律学を学び、現在はロサンゼルスを拠点としてエンターテイメント業界専門の弁護士として活動している。そのため俳優としての活動からは久しく遠ざかっているわけであり、出演が危ぶまれる存在ではありそうだ。しかしチャンクは「グーニーズ」内でも、ある意味非常に重要なキーマンであった。グーニーズ再結成の際には、ぜひとも出演をしてもらいたい。

 

 

ジョナサン・キー・クァン、あるいはキー・ホイ・クァン(データことリッキー・ワン)

 

 

データことリッキー・ワン役のジョナサン・キー・クァン、「インディー・ジョーンズ/魔宮の伝説」の名脇役としても知られる彼だが、数本の映画での俳優活動の後、映画製作の方向に興味が移り、その後は映画監督を目指し南カルフォルニア大学の映画学科に進む。そして現在も製作サイドの立場で映画に関わる活動をしている。俳優でこそなくなってしまっているが、映画に関わる仕事をしているのであれば、出演の可能性は大いにあるのではなかろうか。データは「グーニーズ」の中でもぼくのお気に入りのキャラクターのひとりであることから、やはりチャンク同様ぜひとも出演してもらいたい。

 

 

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さてさて、そのほかにも「グーニーズ」には個性豊かなキャラクターが多く登場する。当然のことながら、そんな多くのキャラクターたちにも、ぜひ次回作で再び逢いたくなるのは世の常であろう。

 

アン・ラムジー(フラッテリー・ママ)

 

フラッテリー一家の母親でありギャング団のボスを演じたアン・ラムジーは、すでにこの世を去っている。「グーニーズ」の中でもその怪演でひときわ目立った存在だった彼女だったが、癌のため58歳という若さでロサンゼルスの病院で息を引き取ってしまってている。残念ながら続編への出演は事実上不可能となってしまってはいるが、何らかの形での再登場を期待してやまない。例えば写真や、あるいはビデオメッセージという形ででもいいから。彼女は「グーニーズ」にとって欠かすことの出来ない存在だと、ぼく個人的には強く思っている。

 

 

と、気付けばずいぶんと長い文章に成り果ててしまっている。これも「グーニーズ」大好き魂がなせる技。脇役のトップを飾ったフラッテリー・ママを区切りとして、ひとまず今回の記事は終わりにしようと思う。

 

しかしもちろん、続編に出演してもらいたいキャラクター列伝は、次回に続くのである。なんだったらすべてのキャラクターを紹介しないと気がすまなくなってくる可能性もあるが、まあお暇な方はお付き合いくださいませ。

 

では次回へ続く。

 

 

 

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月白貉