ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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明けない悪夢

さいきん、頻繁に怖い夢をみて真夜中に目が覚める。

 

本当に怖い夢なので、目が覚めているのかどうなのかさえわからなくなり、しばらく真っ暗な部屋の中で、身動きができずにいる。

 

今日の明け方、最後にみた夢。

 

ぼくはどこかの学校の校舎のような所にいる。

 

幾つもの時代が入り乱れたかつての同級生たちや見知らぬ顔の先生のような人々と一緒に、

 

巨大なおぞましい容姿の昆虫と、皮膚が何かの薬品で焼けただれたようなゾンビ風の姿形の老人たちから逃げ惑っている。

 

ゾンビ風の人々の中には、数は少ないのだが看護婦の格好をしているものもいる。

 

ということは、ここは学校ではなく何かの医療施設なのだろうか?

 

いま現在自分のいる地域の周辺で何らかの事故があり、街に異形のものたちが溢れていると、施設内に設置された小さなテレビから流れるニュース番組は伝えている。

 

「事故の詳細は現在のところ不明です、屋外は危険なため、住戸にはしっかりと戸締まりをして、外出は控えてください。」

 

ぼくのいる施設内には、すでに異形のものたちが多数侵入してしまい、たくさんの見知らぬひとたちが、目の前で襲われている。あるひとは人型の異形のものたちに噛みつかれており、あるひとは巨大な昆虫類に貪り食われている。逃げ惑うぼくたちはいったんひとつの部屋に立てこもり、どこに逃げるべきかの口論が行われているが、大方の人々はぼくとは違う考えで、この場所に残るべきだと叫んでいる。ぼくと、もうひとりのぼくの親友らしき人物だけが、外に逃げるべきだと訴えるが、ほかの誰ひとりとして聞く耳はもたない。仕方なく、ぼくはその友人と建物の外に脱出を試みる。

 

そこで目が覚めてしまった。

 

ぼくと、見知らぬぼくの友人は、果たして無事に逃げ延びられたのだろうか?

 

 

 

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月白貉