ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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宇宙的恐怖な旧支配者セット - ぼくひとりめし

東京を離れてしばらく、ぼくがまだとある山奥に住んでいる頃、近所には商店の類は無いに等しかった。なおかつ、ぼくは車を運転しないので、食材が欲しくてもおいそれとは買い物にゆけなかった。

 

それでも、あるものでなんとか工夫して毎日毎日きちんとごはんを作っていたのである。逆に言えば、近所に外食する場所もないし、既成品のお弁当やお惣菜なんて売っていないのである。ごはんが食べたければ自分で作って食べるしか手がない。

 

まあもともと料理は趣味みたいなものだから、まったく苦にはならなかったし、材料がなければないなりにすっごく工夫して料理をしたりしていたので、そういう意味では素晴らしい日々であった。

 

時々、知り合いになった地元の漁師さんが、わざわざぼくのところまで魚やらイカやらを持ってきてくれることがあった。そんなときには俄然テンションも上がり、料理にも気合が入るというものである。

 

イカを大量にもらった日に、イカのゲソをいつもとは違った感じで活用したいなあと考えていて、結局作り上げたのがこれである。

 

テーマはもちろん、クトゥルフ神話であることは言うまでもない。

 

宇宙的恐怖な旧支配者セット - ぼくひとりめし

 

ベースの味付けはタイ料理で、こだわりはと言えばやはり、ピラフから伸びる触手の躍動感に尽きる。クトゥルフの呼び声が聞こえてくるようなステキごはんに仕上がった。混沌をイメージして添えたグリーンカレーの趣もなかなかよい具合である。

 

「みんな大好きラヴクラフト」フェア限定のスペシャHPLセット「コール・オブ・クトゥルフ」とでも名付けて、どこぞのおしゃれカフェで振る舞えば、大人気必須だと自負している。

 

もっと巨大なイカやタコ、魚の頭や尾鰭、あとはカエルの股なんかあると、よりよいセットになることであろう。夢は膨らむばかりだ。ちなみに限定1食限りですので、お早めにどうぞ。

 

クトゥルフカフェのプロデュースご依頼、随時承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

 

いあいあ。

 

- お品書き -

クトゥルフの呼び声を添えたタイ風ピラフ、沸き上がるなすときゅうりと赤玉ねぎのサラダ、混沌たるグリーンカレーの泥土。

 

 

 

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月白貉