ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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ムラサキホウキタケ(Clavaria zollingeri)- 松江城マッシュルームマップ -

これまで見つけたきのこは、そのほとんどが柄と傘がある典型的なきのこ形状のものだったのだが、ついに3M(松江城マッシュルームマップ)史上初のホウキタケ科登場、

 

今回のハンティングきのこは、「ムラサキホウキタケ」である。

 

松江城マッシュルームマップ - ムラサキホウキタケ -

 

ヒダナシタケ目ホウキタケ科ホウキタケ属の外生菌根菌きのこで、学名を「Clavaria zollingeri」、漢字で書くと「紫箒茸」である。

 

そしてこのカラフルサンゴ的なきのこは、完全に安全な食用きのことされていて、しかも生食もいけるようだ。お醤油やポン酢などで涼しげにさっぱりと食す夏向けのきのこである。冷やし中華の具の主役にも断然ピッタリだと太鼓判を押す。

 

このホウキタケの仲間にはいろいろな色の種類が存在しているのだが、黄色やオレンジのホウキタケは毒である。

 

ややこしい。命を失うほどの毒ではないらしいから「誤食しても大丈夫!」的なことが文献には書かれているが、もれなく胃腸系の中毒やショック、痙攣を起こす。誤食しても大丈夫では、まったくない。

 

でもこれは紫、無毒の紫である。これなら今晩の酒の肴としてチャレンジできる気がしてきた。満を持して試食決行になるかもしれない。

 

嗚呼、ムラサキホウキタケ、食べたい。

 

 

 

空飛ぶ冷し中華 (1977年)

空飛ぶ冷し中華 (1977年)

 

 

 

 

月白貉