ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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溝口善兵衛屋敷門 - 松江百景

時々通る道の途中に、大きなお屋敷がある。

 

いつ通ってもその大きな門が閉ざされていて中は見えない。ずいぶん立派なお屋敷だなあとは思いつつも、それほど気にかけてはいなかったのだが、ある日、その門の前で通りすがった人がこう言っていた。

 

「あっ、ここがゼンベイちゃんのお家なんだ。」

 

政治に疎いぼくではあるが、いちおう名前は知っている人物だ。その言葉に反応してまじまじと門にある表札を見てみると、「溝口善兵衛」と書かれている。同姓同名でなければ、皆さんご存知、島根県の県知事である。

 

というわけで、今回の松江百景は「溝口善兵衛屋敷門」である。

 

溝口善兵衛屋敷門

 

まあ、表札と見知らぬ人の言葉を頼りにしているので、同姓同名のお屋敷の可能性も否めないが、それならそれもまた一興である。

 

ある日、そのいつも閉ざされている門が開いていたことがあったので、中から善兵衛ちゃんがジャージ姿で走りだしてくるかと思ったけれど、残念ながら走りだしてはこなかった。

 

いつの日かまた通りかかった時に、門が開かれていて、アロハ姿の善兵衛ちゃんがパラソルの下でサングラスをかけてブルーハワイなんか飲んでいたらいいなあと密かに期待している。

 

でも、島根県民はみんな、県知事のことを善兵衛ちゃんって呼んでいるのだろうか?

 

 

 

島根あるある

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島根自虐伝

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月白貉