ヤクブ・ロザルスキにインスパイアされた巨人譚、ニール・ブロムカンプ監督によるオーツ・スタジオ最新作『グダニスク(原題:GDANSK)』
南アフリカ共和国出身の映画監督ニール・ブロムカンプ(Neill Blomkamp)率いるインディペンデントの映画制作集団「オーツ・スタジオ(Oats Studios)」から、再び新たな短編作品が公開された。
作品のタイトルは『グダニスク』(原題:Gdansk)、あるいは『グダンスク』である。
本作品は、オーツ・スタジオ制作による過去の一連の地名をタイトルとする作品群に並び、やはり地名を冠したものになっている。
この「グダニスク」とは、バルト海南部に面するポモージェ(ポメラニア)地方東部に位置するグダニスク湾を擁したポーランド最大の港湾都市であり、ポモージェ県の県都でもある都市の名称で、「グダンスク」とも呼ばれている。
さらに今回の作品は、ポーランドのハルクロバに在住するインディペンデントのコンセプトアーティストでありイラストレーターのヤクブ・ロザルスキ(Jakub Rozalski)による『1410』というタイトルのコンセプトアートにインスパイアされている。
'1410' - my painting commemorating the Battle of Grunwald, cheers! http://t.co/7EJzVEZfnh pic.twitter.com/6mT29v3pbz
— Jakub Rozalski (@mr_werewolf_art) 2015年9月7日
この『1410』はタイトルの通り、1410年7月15日、ポーランド王国・リトアニア大公国連合軍とドイツ騎士団との間で戦われた「タンネンベルクの戦い」あるいは「グルンヴァルトの戦い」(Battle of Grunwald)をベースとして描かれたものである。
ちなみに、このロザルスキの描き出す世界は非常に素晴らしいので、興味のある方はコチラでじっくりご覧いただきたい。
さて本題に戻って、今回のオーツ・スタジオによる作品の概要だが、前述のロザルスキのアートにあるように、巨人譚である。
古くから映画作品の中では、この巨人というものが多く描かれている。ゴジラやキングコング、巨大ロボット、放射能の影響で巨大化した人間、神話的な純巨人族などなど、その様式は様々であるが、巨人というものは、なぜこうも心躍る存在なのであろうかと、巨人映像を観る度に思ってしまう。
個人的に特に好きな巨人と言えば、レイ・ハリーハウゼン(Ray Harryhausen)による特撮でもお馴染みの『アルゴ探検隊の大冒険』(Jason and the Argonauts)に登場する青銅の巨人像タロスとか、あるいはテリー・ギリアム(Terry Gilliam)監督による『バンデットQ』(Time Bandits)に登場する巨人族だとか、他にもいろいろ巨人談義を繰り広げたいところではあるが、それはまた別の機会に譲りたい。
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それでは今回の『グダニスク』本編、まあ2分ほどの短い作品なので、興味を持った方は是非にもご覧いただきたい!
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月白貉 - Mujina Tsukishiro