きのこ
きのこを探して森をさまよい歩いていると、「これ、たぶんきのこかもなあ。」とは思うものの、きのこ初級のぼくにとっては、それがきのこなのかどうか半信半疑の物体がまだまだ数多く存在する。 先日も山中の樹幹に、何やら汗だくの得体のしれない物体を発見…
和名:トガリニセフウセンタケ(尖偽風船茸) 異名:? 英名:? 学名:Cortinarius galeroides 分類:フウセンタケ科フウセンタケ属 傘径:1cm ~ 2.5cm 柄:2.5cm ~ 4cm 匂い:? 食用:? あかいふうせん 作者: イエラ・マリ 出版社/メーカー: ほるぷ出版 …
「風船」と聞くとみなさんはどんな姿を思い浮かべるだろうか。 ぼくは風船と聞くと、糸に繋がれて宙にフワフワと浮かぶ風船がまずいちばんに頭に思い浮かぶ。中にヘリウムガスが入っている例のアレである。あれが子ども心には何とも魅力的で、喉から手が七本…
和名:ツルタケ(鶴茸)幼菌 異名:? 英名:Grisette 学名:Amanita vaginata 分類:ハラタケ目テングタケ科テングタケ属 傘径:5cm ~ 7cm 柄:9cm ~ 12cm × 10mm ~ 15mm 匂い:? 食用:可、生食は不可 夕鶴・彦市ばなし (新潮文庫) 作者: 木下順二 出版社…
和名:アクイロヌメリタケ(灰汁色滑茸) 異名:? 英名:? 学名:Hygrocybe unguinosa 分類:ヌメリガサ科アカヤマタケ属 傘径:0.5mm ~ 1cm 柄:?cm ~ ?cm 匂い:? 食用:不可? 俺らは生きて灰になる アーティスト: 灰汁 出版社/メーカー: edawakare.…
和名:ヒナノヒガサ(雛日傘) 異名:? 英名:? 独名:Orangeroter Heftelnabeling? 学名:Rickenella fibula 分類:ヒナノヒガサ科ヒナノヒガサ属 傘径:0.5mm ~ 1cm 柄:1.5cm ~ 3cm 匂い:? 食用:不可 江戸川乱歩の一寸法師 [DVD] 出版社/メーカー: …
きのこの大きさは実に様々。 ときに数十キロにもなる巨大な種類もあるかと思えば、日常生活では見つけようと思っても見つけられないほど小さな小さな種類もある。目線を落としても、匍匐前進で進んでいても見失ってしまうような、人間の世界とはかけ離れたミ…
和名:セミノハリセンボン(蝉針千本) 異名:? 英名:? 学名:Isaria takamizusanensis 分類:バッカクキン科イザリア属 高さ:0.3mm ~ 2mm 匂い:? 食用:?
和名:ツチナメコ(土滑子) 異名:チャナメツムタケ(茶滑紡錘茸)、ジナメコ(地滑子) 英名:? 学名:Agrocybe erebia 分類:モエギタケ科フミヅキタケ属 傘径:2cm ~ 7cm 柄:3cm ~ 6cm 匂い:標準的な土臭いきのこの匂い 食用:可 妙齢美容修業 (講談…
和名:ツルタケ(鶴茸) 異名:? 英名:Grisette 学名:Amanita vaginata 分類:ハラタケ目テングタケ科テングタケ属 傘径:5cm ~ 7cm 柄:9cm ~ 12cm × 10mm ~ 15mm 匂い:? 食用:可、生食は不可 // つるの おんがえし (いわさきちひろの絵本) 作者: 松…
和名:マユハキタケ(眉掃茸) 異名:? 英名:? 学名:Trichocoma paradoxa 分類:エウロチウム目マユハキタケ科マユハキタケ属 径:6mm ~ 10mm 高さ:1cm ~ 2cm 匂い:? 食用:不可? // 眉を変えるだけで運命が変えられる 作者: 岡井浄幸 出版社/メーカ…
和名:ツチナメコ(土滑子) 異名:チャナメツムタケ(茶滑紡錘茸)、ジナメコ(地滑子) 英名:? 学名:Agrocybe erebia 分類:モエギタケ科フミヅキタケ属 傘径:2cm ~ 7cm 柄:3cm ~ 6cm 匂い:? 食用:可 // 季節のなめこ図鑑 欧州・北米編(特装版) 作…
和名:ニオイコベニタケ(臭小紅茸) 異名:? 英名:Purple-bloom Russula? 学名:Russula bella 分類:ベニタケ科ベニタケ属 傘径:2cm ~ 4.5cm 柄:2cm ~ 4cm 匂い:カブトムシ 食用:不可?(塩蔵して食べる地域あり) // きらめく甲虫 (幻冬舎単行本) …
和名:キツネノハナガサ(狐花笠) 異名:? 英名:Fragile dapperling 学名:Leucocoprinus fragilissimus 分類:ハラタケ科キヌカラカサタケ属 傘径:2cm ~ 4cm 柄:4cm ~ 8cm 匂い:? 食用:不可? // ごんぎつね (日本の童話名作選) 作者: 新美南吉,黒…
ぼくが子どもの頃、食事の際の味噌汁のバリエーションに、ナメコの味噌汁がわりと頻繁に登場した。 いまでこそナメコの味噌汁を美味しいと思うが、当時、好き嫌いがわりに多かったぼくは、ナメコの味噌汁はずいぶん苦手な味噌汁のバリエーションのひとつであ…
スーパーマーケットにゆくと一年中きのこが売られている。 よく見かける種類はだいたい五種から六種ほどであろうか、シイタケ、シメジ、エリンギ、ナメコ、エノキタケ、マイタケ。 地域や時期によっては、マツタケやヒラタケなどその他のものが出回っている…
「七色」という言葉には何かとらえどころのない不思議な魅力がある。 それは単にカラーバリエーションにめっぽう弱いぼくだけに限ったことではなく、誰しもが大小あれども感じていることであろう。 七色と聞いて想起するのが、まず「虹だ!」という人は多い…
人生で初めて、冬虫夏草を自らの手で掘り出した、きょうは記念すべき日である。 と、日記に記さねばなるまい。 きのこに興味を持つずっと前から、冬虫夏草なる珍品きのこの話は聞き及んでいたのだが、まさかそれを自分で見つけて、そしてかつ自分の手で掘り…
「カラカサ」と聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか? 「唐傘(カラカサ)」というのはいわゆる和傘のことであり、欽明天皇の時代に中国から百済を経由して伝わってきた輸入物の傘を当時から唐傘と呼んでいたそうであるが、唐傘の語源の由来としては、…
先日、気晴らしに山歩きに行った際のことだが、山道のいたるところでトングを持った紳士淑女が数グループ、なにやら下を向いて歩きながら何かを物色している姿が目に映った。 「なにか探しているんですか?」 とぼくがある女性二人組にたずねてみると、栗を…
きのこの和名の中には、色名を“頭”に掲げているものがある。 きのこの和名の命名基準に精通しているわけではないので詳しいことは知らないが、つまり基本のノーマルタイプのきのこの種類があり、その同種のきのこで色違いのものがいる場合には、頭にその種が…
きのこの中には、つい最近まで食用のきのこだと言われていたが実は危険性の高い毒きのこであることがわかったものや、そもそも毒きのこだとわかっていたが、地域によっては昔から当たり前のように食用とされているものなどがある。 東北のような寒さの厳しい…
小学生の頃、運動会の組み分けは「色」であった。 赤組とか青組とか緑組とか、まあいわゆる王道十二色の中から色が選抜され、その色が組のシンボルカラーとされていた。 関東圏の団塊ジュニアのぼくの世代は生徒の人数もずいぶん多かったから、確か六色か七…
最近すっかり秋めいてしまって、いっきに空気感が変わった。もう何十年も生きていて、季節の変わり目など十分に知っているはずであろうに、なぜか季節の変わり目というものには驚きを隠せない。 「えっ、昨日まで夏だったのに、今日いきなり寒くなったんじゃ…
きのこを探しはじめた当初から、雑木林のとある切り株の上に気になる物体があった。 いつ行ってもその切り株の上には、なんだか枯れてしまった花のようなものが散りばめられている。 梅雨がはじまって、そして明けて、夏がやって来て、猛暑の八月を過ぎて、…
あまりまじまじと見ることは少ないのだが、日本の硬貨にはいろいろな植物がデザインとして組み込まれている。 五百円硬貨には「桐」と「竹」と「橘」、百円硬貨には「桜」、十円硬貨には「常盤木」、一円硬貨には「若木」、五円硬貨には「稲穂」と「双葉」、…
きのこを探すようになってから脳が「きのこ脳」になっているらしく、視覚的に風景の中で捉えた物体の形状を、よりきのこ贔屓に分析してくれるようになった。 きのこの形状は一般的に知られている傘と柄を持つ典型的なものばかりではないのは言うまでもないが…
「初物」という言葉がある。 その季節に初めて出来た野菜や果物、あるいはとれた魚などに用いられる言葉で、いわゆる「旬」のものである。 今で言えば柿や栗、イチジクや葡萄や梨など、やはり優雅で目立つ果実類があげられがちだが、皆さんご存知、秋といえ…
子どもの頃は、いまでは考えられないくらい毎日毎日飽きずによく怪我をした。 大人になるといろんな行動の前にまずよく考えてから動き出すのだが、子どもの頃はその考えるという部分が欠け落ちていたりするので、突発的な行動の先に怪我という戒めが待ってい…
きのこには「モドキ」とか「ダマシ」とか「ニセ」とかいった言葉がついた和名を持つものが少なくない。 ようするに「本物」に対しての「偽物」という立場におかれているきのこたちである。 その偽物判定がいったいどういう基準でなされているのかは、きのこ…