ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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2016-08-17から1日間の記事一覧

あなたも部屋のドアをノックしたくなる、本当はコワい賃貸物件。

「川田さん、ぼくね、最近引っ越したんですよ。」 私の職場の後輩で、と言っても部署はまったく違うのでほとんど面識はなかったのだが、会社主催のとあるイベントでの打ち上げの際に、会場に置き忘れてきた私の名刺入れをたまたま見つけて届けてくれたのが切…

憑物筋狩り - キツネにならきっとわかる憑物の話 -〚 第柒話 〛

前回までに見てきたように、憑物筋というものは単に一括りにいえるものではなく、多数地帯と稀少地帯におけるその性格には大いなる違いがあった。 つまり多数地帯における憑物筋の多くが皆ごく普通の家にすぎないことに対して、稀少地帯のそれは明らかに巫女…