ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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2016-08-10から1日間の記事一覧

蠱道の影響 - キツネにならきっとわかる憑物の話 -〚 第壱話 〛

序章として〚第零話〛がありますので、もしご興味があれば以下をどうぞお読みくださいまし。 憑物研究の第一人者で民俗学者の石塚尊俊は、憑物について以下のように述べている。 わが国における憑きものは、元来は決して悪いものではなかった。つまり人の持…

憑物ってなに? - キツネにならきっとわかる憑物の話 -〚 第零話 〛

ぼくが数年前に住んでいた山間部の小さな地域には、今でも「外道(ゲドウ)」とか「ゲド」と呼ばれる、いわゆる憑物(つきもの)の話が残存していた。 話だけではなくて、実際にその憑物筋の家がいまだにあるようだったが、調べたわけではないので、定かでは…

ありふれた三幕構成の物語

第一幕『昼』 季節がひとまわり。 久しぶりにこの場所に来てみる。風が気持ちよい。ずいぶん前にここに来た時にも、風が気持ちよいと、そう言ったことを思い出す。そして風が気持ちよい時には、いろんなことがうまくいくはずだけれど、果たして。 一年が過ぎ…