ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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2016-07-27から1日間の記事一覧

第十一話『二匹の猫』- 午前0時の、猫たちには見えている、階段の怪談 -

まだ前の話を読んでいない方、この話には前があります。まあ、猫たちにしか見えていない、普通の階段の話ですがね。 ユカさんは、テーブルの上に置かれたグラスの烏龍茶を、ストローを使ってすごい勢いで一気に飲み干した。そして「は〜っ。」と言って大きな…

第十話『魔のもの』- 午前0時の、本当は誰かが読んでいるらしい、普通の階段の怪談 -

まだ前の話を読んでいない方、この話には前があります。まあ、誰かしらが時々読んでいる程度の、普通の階段の話ですがね。 ダイキさんが「飲み物持ってくるわ、川ちゃん何がいい?」と言ったので、ぼくは「じゃあ、ジンジャーエールでお願いします。」とこた…