ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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2016-06-20から1日間の記事一覧

紫陽花リザードマン

「ドルアーガの塔に出てくるリザードマンって敵がいるでしょ、あいつ左利きだって知ってました?」 旅先のローカル線でたまたまボックス席の向かいに座った女子大生と、ふとした切欠で何気ない会話を交わし始めてからしばらくして、彼女の口から唐突にドルア…

濁流フォーティアン

毎日見下ろす小さな川、雨が降ると濁流と化す。 いつもはちっちゃい魚たちがぴぃんぴぃんいって泳いでいるが、きょうはまったくいない。濁流がすべてどこかへ連れていっちゃったのだろうか。 連れていかれた魚たちはどうやって戻ってくるんだろう。それとも…