ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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2016-01-02から1日間の記事一覧

幼い樹木

「時間を遡ります。」 街灯がすべて消え、漆黒に包まれている渋谷の宮益坂を小走りに登りながら、浦島さんはその計画を話しだした。 「時間を遡り、感染の根源となっている一族のものに先手を打ちます。もはやその方法しか手はありません。一族のものを根絶…