ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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2015-11-21から1日間の記事一覧

血液

「白酒さん、もしあなたなら、愛する人に何を贈りますか?」 浦島さんはそう言いながら真っ黒いハンカチで両目を握りつぶすようにおさえていた。 真っ黒いハンカチの一部が、真っ黒よりもさらに、もっともっと深い黒色に、そして真紅に染まっていた。 「愛す…