ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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ターミネーターみたいにさ、ロボットは絶対に安全だよっていうSF短編作品『Blinky™』。

随分昔から、多くのSF映画の中には人工知能を搭載したロボットやアンドロイドや、あるいはヒューマノイドが登場している。

 

そして昨今では、そういったSFの世界が徐々に現実のものになってきている。

 

例えばソフトバンク社が販売している感情認識パーソナルロボットの“Pepper”(ペッパー)、あれに実際に触れたり話したりしたことのある方も、あるいは自宅にいるよ!という方もいるかもしれない。

 

ぼくも実際に2度ほどPepperと話をしたが、ちょっと恐怖を感じた。Pepperが怖いという話は以前にも触れているので、興味のある方は以下の記事をお読みいただきたい。

 

関連記事Pepperがスカイネットばりに、ジャッジメント・デイを予告する映像。

  

個人的な意見だが、人工知能とかロボットなんてまったく必要ないと思う。結局ロボットたちが何をするかと言えば、人間の代わりにあくせく働くということでしょ。つまりあれは人工的な生命を創り出して彼らを奴隷化するということになりはしないのかということである。体のいい奴隷制度の復活である。あるいは、人間の役割をすべてロボットに委ねるということは、人間たちが生きてゆく意味を捨て去るということになるのではないのか。

 

Pepperに関して言えば、海外では実際にピザハットで働いていたり、病院の受付をしたりしているという話も聞く。そして日本でも、介護付き住宅施設へのPepper導入を検討しているという知人の介護士の話を聞いたこともある。

 

Pepper以外でも、例えば自動車に人工知能を搭載するだとか、すでにアメリカでは兵器に人工知能を搭載して敵国を攻撃させているとか、そんな話も聞く。

 

一体人間たちはどこに向かおうとしているのだろうか。

 

というわけで、今回取り上げるのは、ちょっとPepperみたいな家庭用ロボットの物語を描いた短編SF作品である。

 

アイルランドの映画監督ルアイリ・ロビンソン(Ruairi Robinson)による『Blinky™』という作品。

 

Blinky™

image source : Blinky™

 

ちなみに同監督は『Fifty Percent Grey』という作品で、アカデミー賞短編アニメーション賞にノミネートされているが、今回そちらは取り上げないのであしからず。

 

さて本作品に添えられたあらすじを読むと、「Soon every home will have a robot helper. Don't worry. It's perfectly safe.」と書かれている。

 

いずれどの家庭にもロボットのヘルパーが導入されるようになるが、絶対に“安全”だから心配しないでね、ということであろう・・・。ここで薄々勘付いた方もいると思うので、余計な説明は省かせていただこう。

 

ロボット映画愛好家の方は、ぜひご覧いただきたい。

 

でも実際、こんな未来はちょっと嫌だなあ・・・。

 

 

 

 

 

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